午後、お部屋はとても静かでした。設計おじさんと洗濯おばさんがお出かけしていたそうです。帰ってきたとき、お二人の間から、ふわりといい香りが漂いました。どうやら、美味しい珈琲を飲んできたとのこと。設計おじさんは、「ペルーをのんだ」と言っていました。ペルー。ハクにはそれがどこか、すぐにはわかりません。でも、名前に風が吹いているような感じがして、なんだか素敵です。探検家としてのハクは、ペルーという国を知りたくなりました。高い山があって、神秘の都があって、きっとそこにも、野生のハムスターに似た仲間がいるかもしれません。珈琲の香りからはじまる冒険だって、あるのです。
Day 271,ペルーという名の珈琲
