ここ数日で、空気の質が大きく変わりました。冷たさの中にあった緊張がほどけ、あたたかさが前に出てきています。ただし、その変化は急です。設計おじさんは、この変化に身体が追いついていないようです。だるさが強く、動きも鈍いままです。外部の温度変化に対して、内部の調整が遅れている状態だとハクは見ています。
一方でハクは、別の方法で対応しています。お部屋から顔を出し、外の空気を直接感じることで、温度の差を細かく調整します。完全に外へ出るのではなく、一部だけを環境にさらす方法です。遺伝子先生は、「小さな個体は段階的に環境へ適応せよ」と教えていました。急激な変化に対しては、一気に対応するのではなく、接触面を調整しながら慣らしていくことが有効です。顔を出すという行動は、その具体例です。
