DAY:588,満足そうな顔のあとに

今日は朝から、設計おじさんと洗濯おばさんがお出かけです。京都へ行くそうです。どうやら、美味しいものをたくさん食べる予定らしく、朝から少し浮かれた空気がありました。ハクも本当なら一緒に探検へ行きたいところです。古い町並み。石畳。路地裏。探検家としては、かなり気になります。ですが、ハクは夜行性です。昼間に動き回ると、あとで生活リズムが乱れます。遺伝子先生も、「自分の活動時間を守ることは、小さな生き物には大切です」と話していました。なので今日は、お部屋とデッキを行き来しながら静かに過ごしました。

夕方ごろになると、玄関の向こうが急に賑やかになります。帰ってきました。設計おじさんは、なにやら大事そうに袋を持っています。「買えてよかった」そう言いながら、とても満足そうです。洗濯おばさんも「よかったねえ」と言っています。どうやら、お目当てのお買い物ができたみたいです。人間は、ときどき「探していたものを手に入れる旅」をします。ドキュメント番組でも見ました。遠くまで行き、時間をかけ、ようやく目的のものに辿り着く。あの達成した顔は、探検家に少し似ています。ですが。毎度のことですが。ハクのお土産はないんですか?こちらも留守番という重要任務を担当していました。家の安全確認。気温の観測。デッキ周辺の巡回。かなり働いています。それなのに、設計おじさんたちは、自分たちの戦利品の話ばかりです。なので今日は、少しだけ無言で給水器を飲んでおきました。すると最後に、ひまわりの種が出てきました。どうやら完全に忘れていたわけではなかったみたいです。