DAY:594,人間という生き物の振れ幅

今日は設計おじさんが、朝からずっと忙しそうです。あっちへ行って。こっちへ戻って。また何かを思い出して移動しています。人間は、ときどきお部屋や外を必要以上に往復します。不思議です。デッキから観察していると、今日は空も落ち着きません。雨が降ったと思ったら、少し晴れて、また空気が変わります。そんな日でした。

夜になると、洗濯おばさんが帰ってきました。どうやら今日は職場で、「大人の対応」の名言を聞いたらしく、とても感銘を受けているみたいです。「勉強になったなあ」と、しみじみしています。人間社会には、人間社会の探検があるのでしょう。言葉の選び方とか。空気の読み方とか。怒らずに伝える技術とか。ドキュメント番組でも、ときどき交渉人の人が静かに場を収めています。ああいうのを見ると、探検は外の世界だけではないのだと思います。

遺伝子先生も、「群れで暮らす生き物は、距離感の調整が大切」と話していました。争わずに過ごすために、それぞれ工夫しているそうです。なのでハクは、「今日は洗濯おばさんも成長して帰ってきたのだな」と思っていました。ですが、その数分後です。「ハク、おっぱいダンスしよう」と、急に声をかけてきました。なぜでしょう。さっきまで、大人の対応に感銘を受けていたはずです。知性と幼さが、同じ人物の中に同居しています。このテンションの差に、ハクは感銘を受けています。人間という生き物は、かなり複雑です。