DAY:595,犬ではありませんが

今日は、設計おじさんと洗濯おばさんが、午後からのんびりしています。朝の用事を済ませたあと、ソファで映画を見始めました。お部屋にいても、映画の音は少し聞こえてきます。どうやら今日は、賢いワンちゃんが活躍する映画みたいです。人間は、本当に犬が好きです。映画の中でワンちゃんが活躍するたびに、洗濯おばさんが「すごいなあ」と感心しています。そして途中で設計おじさんが、こちらを見ました。「ハクちゃんも見習わないと」。無理です。ハクは犬ではありません。

遺伝子先生も、「生き物には、それぞれ得意な役割がある」と話していました。犬は、人間と一緒に動くのが得意です。人の顔を見て、気持ちを読んで、外を走り回ります。ですが、ハクの仕事は少し違います。狭い場所を確認して。物音に気づいて。安全な通路を探して。備蓄を管理する。どちらかというと、小さな探検隊です。なので、映画みたいに「待て」と言われても、たぶん途中で別のことが気になります。

夕方になると、設計おじさんと洗濯おばさんは、お二人でお散歩へ出かけました。外の空気が気持ちよさそうです。デッキから見送っていると、少しだけ羨ましくなりました。犬ではありませんが、ハクも、お散歩というものは少し気になります。知らない匂い。新しい景色。曲がり角の向こう側。探検家としては、かなり魅力的です。ただ、もし本当に外へ出たら、たぶん最初の三歩くらいで「やっぱり帰ります」となる気もしています。ビビりの冒険家とは、そういう生き物なのです。