今日は朝から、設計おじさんが人間ドックへお出かけ。お外が静かだったので、ハクはデッキに出て、洗濯おばさんが動く気配をぼんやり観察していました。晴れの日の光は、木の床までふんわり明るくなるので、探検の予定がなくても少し気分がよくなります。お昼になるころ、設計おじさんが帰ってきました。でも、いつもの「ふう、帰った帰った」という顔ではありませんでした。なんだか口をへの字にして、渋い顔をしています。どうしたのかと思っていたら、設計おじさんはハクに向かって、「内視鏡がしんどかった……」と話しかけてきました。
喉からカメラを入れたそうです。ハクは、その説明を聞いただけで、ひげがぴくっと動きました。細いトンネルを進む探検番組は好きですが、自分の喉の奥にカメラが入ってくる探検は、できれば遠慮したいです。設計おじさんは「健康のためだから仕方ない」と言っていました。たしかに、探検家も体が元気でないと遠くへ行けません。それでも、帰宅してすぐに天井を見上げながら深いため息をついていたので、今日はかなり大変だったのだと思います。ハクはニンジンをかじりながら、「食べられることと、元気でいることは、案外すごいことなのかもしれません」と、少しだけ真面目に考えました。
