DAY:598,一緒の食事時間

今日は珍しく、設計おじさんと洗濯おばさんと二人と一匹とで同じ時間に食事をしていました。ハクはアウトドアエリアからその様子を眺めながら、「これは良い夜かもしれません」と思いました。そこで、チリンチリン、と呼び鈴で合図を送ってみました。すると設計おじさんが、「はいはいー」と言って立ち上がります。ニンジンを運んでもらって、食べ始めます。食べ終えてまたチリンチリンと鳴らすと、今度は洗濯おばさんがカボチャと小松菜を持ってきてくれました。食べ終わるとまたチリンチリンとすると、次は設計おじさんが白菜を追加します。

自分たちのごはんを途中で止めながら、かわるがわるハクのところへ来てくれます。ハクはそのたびに、少し背筋を伸ばして受け取りました。なんだか、食卓の輪の中に、自分の席もあるような気がしたからです。ひとりで静かに食べる時間も落ち着きますが、一緒に食べる時間には、別の温かさがあります。ニボシを両手で持ちながら、「満足とは、お腹だけではないのですね」と、ハクはしみじみ思いました。