今日は午後から、設計おじさんがパッチワークばあちゃんと一緒に、韓ドラじいちゃんに会いに行っていたようです。洗濯おばさんもお仕事でいません。なので今日は、お部屋全体がとても静かでした。人の気配が少ない日は、空気までゆっくり流れている感じがします。ハクはデッキに出たり、お部屋に戻ったりしながら、のんびり過ごしていました。でも今日は、静かなだけではありません。お外の気温が、かなり高かったのです。設計おじさんは出かける前に、「今日は暑くなるから」と言って、エアコンをつけていってくれました。おかげでハクは快適です。床も熱くありませんし、呼吸もしやすいです。
ですが、ときどき窓の外から入ってくる空気の気配に、「これは夏の入口では……」と感じました。まだ五月なのに、こんなに暑いのです。これから本物の夏が来ると思うと、少し気が遠くなります。探検番組で見る砂漠の旅人たちは、なぜ平気な顔をして歩けるのでしょう。ハクなら途中で、「今日はここまでにしませんか」と言いそうです。それでも、人間たちは毎年ちゃんと夏を越えています。洗濯おばさんは暑くても動き回っていますし、設計おじさんは汗をかきながら何かを作っています。夏とは、気合いで突破する季節なのかもしれません。ハクはブルーベリーを小さく抱えながら、「今年の夏も、無事に乗り切りたいです」と静かに考えていました。
