今日は雨です。外はしっとりしていますが、それよりも大きな事件がありました。食事の時間です。運ばれてきたお皿を見て、ハクは固まりました。小松菜と白菜です。以上です。ニンジンがありません。カボチャもありません。どういうことでしょう。ハクは何度も確認しました。角度を変えて見てもありません。探検家として冷静に状況を分析しましたが、やはりありませんでした。
そこで設計おじさんに事情を聞きました。すると、「買い物リストには書いたんだよ」とのことです。さらに、「洗濯おばさんが買ってきてくれると思っていた」とも言っていました。これは言い訳というものではないでしょうか。探検隊で食料担当が、「誰かが準備すると思っていました」と言ったら大問題です。すると設計おじさんは少し申し訳なさそうな顔をして、大きめのニボシを選んで持ってきました。
どうやらお詫びの品らしいです。たしかに立派なニボシでした。ですが、そういう問題ではありません。ニンジンとカボチャは、ハクにとって大切な前菜です。前菜があるからこそ、その後の食事が引き立つのです。遺伝子先生も、「食事は量だけでなく、いつもの安心感も大切です」と教えてくれました。今日は少しだけ、その安心感が足りませんでした。設計おじさんには反省していただきたいです。ハクは大きなニボシを抱えながら、「明日は必ず、前菜を用意してください」と静かに要求しました。
