ハクは、今朝少しだけおトイレの砂を散らしてしまいました。すると、その瞬間、設計おじさんの顔がピンと反応しました。あの表情……ハクは知っています。「あ、これは大掃除のサインだ」と、設計おじさんは思い込むのです。けれど、今日は単に砂の具合を確認したかっただけなのです。遺伝子先生いわく、ハムスターは自分のニオイの配置を整えることで落ち着く生き物だそうで、時々砂をならしたり、掘って手触りを確かめたりするのは自然な行動とのこと。…つまり、掃除の合図ではありません。しかし設計おじさんは、毎度のように「そろそろハクのお部屋、全部お掃除だな」と張り切ってしまうのです。今は寒い季節。お部屋をまるごと空っぽにされると、ハクはふるえてしまいます。「おじさん、本当に今やるんですか? これはただの砂チェックなんです。誤解ですよ。」そう心の中で訴えながら、ハクはデッキの上でそっと寒さ対策を考えていたのでした。
DAY:424, 大掃除の合図なんて出すつもりじゃなかったのに
