Dwarf

ハク

DAY:428, 背中を駆け回って肩揉みしましょうか

今日はお昼間、とても静かで心地よい時間が流れていました。エアコンがちょうどいい温度に保たれていて、地下のお部屋はふんわりと暖かく、ハクはすっかり安心して眠ってしまいました。これは、設計おじさんと洗濯おばさんが毎日、温度管理をしてくれているおかげです。そんなふたりの生活音を聞きながら目を覚ますと、今日は設計おじさんがまた長めのお昼寝をしている様子。どうやら背中が痛いようで、寝返りをうつたび、少し苦しそうにしています。その姿を見て、ハクはひとつ思いつきました。——ハクが背中を駆け回って、肩揉みをしてあげましょうか。遺伝子先生の教えによると、ハムスターの足裏は意外と柔らかく、細かい力加減が得意なのだ...
ハク

DAY:427, 試着詐欺というらしいです

今日は、設計おじさんが昼からぐったりしていて、デッキの向こうで長いお昼寝をしていました。夕方になっても洗濯おばさんが帰ってこず、設計おじさんに聞くと、UNIQLOでお買い物をしているとのこと。そこでハクは素朴な疑問をぶつけました。「ハクの分は?」返ってきたのは、きっぱりとした「ないよ」でした。それどころか、設計おじさん自身が狙っていたジャケットも、買い物リストから忽然と消えたそうです。何度も試着して「これがいい」と言っていたのに、気づけば幻に……。「ハクちゃん、ああいうのを試着詐欺って言うんだよ」と、少し恨めしそうに教えてくれました。なるほど、買う気満々で選び抜いたのに、いつの間にか“なかった...
ハク

DAY:426, ひさしぶりのブロッコリー

今日の夕食のお皿に、みどり色の小さな森が戻ってきました。そう、ブロッコリーです。洗濯おばさんが買ってきてくれたそうで、アウトドアエリアにそっと置かれた瞬間、ハクの胸の奥がふわっと明るくなりました。ブロッコリーは、ハクにとって“たまのご褒美”のような存在です。香りもやさしく、噛むとしっとりしていて、どこか安心できる味がします。久しぶりの再会に、ハクは茎の方からゆっくり味わいました。遺伝子先生によると、ハムスターは野菜の水分で体の調子をととのえる習性があるそうです。とくにブロッコリーのように歯ごたえがあって、ほんのり甘みのある野菜は、自然界では貴重な水分源にもなるとか。だからハクが嬉しくなるのは、...
ハク

DAY:425, 探検家の血がさわぐ夜

今日もアウトドアエリアでのランが始まりました。ハクがアウトドアエリアに出ると、設計おじさんがいつものようにペレットをどこかへ隠している最中。まるで宝探しの準備をしている“仕掛け人”のようです。設計おじさんは気まぐれで、定番の場所に置く日もあれば、「どうしてこんなところに?」という変な隠し場所にする日もあります。ハクにとっては、その予測不能さがたまりません。毎回、まるで新しい土地を調査する探検隊の任務に出発するような気持ちになるのです。遺伝子先生は、ハムスターには天性の“探索衝動”が備わっていると教えてくれました。野生では、エサを見つけるために地形の記憶力や嗅覚、ひらめきが大切。だからハクの胸が...
ハク

DAY:424, 大掃除の合図なんて出すつもりじゃなかったのに

ハクは、今朝少しだけおトイレの砂を散らしてしまいました。すると、その瞬間、設計おじさんの顔がピンと反応しました。あの表情……ハクは知っています。「あ、これは大掃除のサインだ」と、設計おじさんは思い込むのです。けれど、今日は単に砂の具合を確認したかっただけなのです。遺伝子先生いわく、ハムスターは自分のニオイの配置を整えることで落ち着く生き物だそうで、時々砂をならしたり、掘って手触りを確かめたりするのは自然な行動とのこと。…つまり、掃除の合図ではありません。しかし設計おじさんは、毎度のように「そろそろハクのお部屋、全部お掃除だな」と張り切ってしまうのです。今は寒い季節。お部屋をまるごと空っぽにされ...
ハク

DAY:423, ハクのささやかな自己主張の日

今夜のアウトドアエリアでは、ちょっとしたすれ違いがありました。洗濯おばさんの夕食づくりと、ハクの夕食のタイミングが重なってしまい、結果としてハクは少し後回しにされたのです。いつものことですがね。設計おじさんが作った担々麺の香りが漂う中、お腹が空いていたハクは、砂風呂を深めに掘って、静かに「ここにいますよ」と伝えてみました。設計おじさん、ハクは洗濯おばさんより先にアウトドアエリアに出ていたのですから、順番を覚えておいてほしいものです。
ハク

DAY:422, そういうのは、よくないですよ

最近、設計おじさんと洗濯おばさんがサスペンス系の韓国ドラマに夢中で、ハクへの視線が少し減ってきました。顔をひょっこり出してみると来てくれるけれど、心は画面に引き戻されていくあの感じ。「そういうのは、よくないですよ」 と、小さく胸の中でつぶやきました。ハクは今日も静かにアピールしました。ほんの数分でもいいから、ちゃんと向き合う時間をくださいね。ドラマより面白い瞬間、ハクは毎日つくっていますよ。
ハク

DAY:421, 以心伝心

今日は、洗濯おばさんと以心伝心ができました。ハクがアウトドアエリアに出てきても、設計おじさんは全く気づいていません。しかし、洗濯おばさんは、キッチンにいながらハクの存在を察してくれました。「ハクのご飯の時間です」と、ハクの小さなテレパシーが届いたようです。思いが通じた瞬間、嬉しい気持ちになりました。
ハク

DAY:420, 人間の行事はハクから見ても大変

今日は、設計おじさんが法事というものに出かけて、夕方過ぎに帰ってきました。とても疲れている様子で、 ハクは地下のお部屋からその様子を静かに見守っていました。人間の行事は、ハクから見ても体力を使う大仕事のようです。遺伝子先生によると、人間は長時間の移動や会話、礼儀作法で精神も体力も消耗するのだそうです。ハクは、自分の一日のサイクルと比べて、設計おじさんの疲れ具合に納得。ハクはゆっくり休みながらも、帰宅した設計おじさんを元気に迎える準備をしました。
ハク

DAY:419, 昼寝でエネルギー補給

今日のハクは、お昼の時間を丸ごと地下のお部屋で寝て過ごしました。設計おじさんが何度も様子を覗きに来たようですが、ハクは完全に夢の中です。遺伝子先生によると、ハムスターは休息中に体力を蓄え、探検や遊びに備えるとのこと。ハクもそれに従い、ゆったりとした昼寝でエネルギーを補給しました。夕方には、いつもより早めに晩御飯が用意されました。設計おじさんが料理する洗濯おばさんの夕食が早い目に出来上がったからです。そのお料理は簡単ながら香りが豊かで、地下のお部屋まで届くにんにくの匂い。ハクは興味津々です。
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DAY:418, 自己主張のアウトドアラン

今日は晩御飯のタイミングで、洗濯おばさんと時間が重なりました。設計おじさんはいつものように洗濯おばさん優先です。ハクの声は届かず、「ハクちゃん、おまちをー」と促されるばかり。ハクの晩御飯は短時間で準備できるセットなのに、なかなか順番がまわってきません。仕方なく、アウトドアを全力で走って自己主張してみました。床やデッキを駆け回ることで、存在をアピールするハクの小さな抵抗です。まだですか?ご飯。
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DAY:417, ダンスは好きでも、体のつくりが違います

洗濯おばさんが夕方に帰ってきて、いつもの声が聞こえた瞬間、ハクはお外で耳をぴんとさせました。少しだけ会わない日が続いただけなのに、なんだか懐かしい気持ちになります。けれど、そのあとに続いた言葉が問題でした。「明日からパフュームの代わりに踊る?」と。ハクはきょとんとしました。設計おじさんも一瞬まばたきを忘れていました。遺伝子先生は、ハムスターの体は地面に近い位置で動くよう最適化されていて、ジャンプしたり軽快にターンしたりするのは得意ではない、とよく説明してくれます。その教えを思い出すと、どう考えても「ハクの骨格では無理です」。洗濯おばさんの冗談にしても大胆すぎますが、その楽しそうな表情を見ると、...
ハク

DAY:416, ひとり分だけ欠けている気配

今日は夕食の時間になっても、洗濯おばさんの声が聞こえてきません。設計おじさんが「お友達と出かけているよ」と教えてくれましたが、ハクは寂しいです。お部屋からデッキへ出て、お外をじっと眺めても、いつもの明るい気配がありません。声というのは不思議です。姿が見えなくても、あの柔らかい音だけで、空間があたたかくなるのです。しかし、本当に遅いですね。ハクがアウトドアを走り回っている間に帰ってこなさそうです。
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DAY:415, 床は、思っている以上にひんやりしてます

今日は、お昼の陽ざしはやわらかくて、デッキに落ちる光の色までほんのり金色に見えました。でも、その安心感は長く続きませんでした。夕方になると、お外の空気が急に細く冷たくなって、床からすうっと冷気が入ってくるのです。ハクは地下のお部屋にいても、その変化がよくわかります。床は、季節の本当の声を教えてくれる場所です。設計おじさんは、まだエアコンを使わずに乗り切れる術を探しているようで、「まだ工夫の余地がある」とつぶやいていました。観察していると、どうやら真剣なようです。ハクとしては、急に冷気が流れ込まなければ文句はありませんので、良いアイデアが生まれることを期待して静かに見守っています。遺伝子先生は、...
ハク

DAY:414, 雨の日の小さな羨望

雨がしとしと降る中、ハクは砂風呂でまったりしています。時には寒さで丸くなりながら、外の様子をじっと観察。設計おじさんはおやつにお気に入りのドーナツを取り出し、嬉しそうに食べていました。甘い香りが漂ってくる気がして、ハクの鼻もヒクヒク反応します。ハクのおやつは制限しているようですが、ご自分のおやつに制限はないようですね。
ハク

DAY:413, 洗濯おばさんのうとうと

今日は設計おじさんがお出かけで、ハクは洗濯おばさんと1日を過ごしました。洗濯おばさんは新しい電器毛布でうとうとしています。ふかふかの布の中で、小さく鼻をヒクヒクさせながら寝る姿は、とても可愛らしいです。遺伝子先生によれば、ハムスターも睡眠中に安心感を感じると体温や心拍が安定するそうです。洗濯おばさんの寝顔を見ていると、ハクも自然と穏やかな気持ちになれます。こっそり隣で観察するだけで、今日のハクは満足です。
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DAY:412, 床の寒さ

今朝、設計おじさんがヨガをしている最中に、床に寝転んだままハクに話しかけてきました。「寒くなってきたね」と。確かに、床の温度は部屋の本当の寒さをそのまま伝えてきます。おじさんの頬が床に近づいたその時、その冷気を感じたのでしょう。ハクの住まいは地下にあります。外の空気より安定しているといっても、やっぱり冷気はじわりと忍び寄ってきます。けれど、設計おじさんはそこをよく分かっていて、床にコルク板やアルミシートをミルフィーユのように重ねて、冷たさの層を押し留めてくれています。そして今日はさらに、透明の板の前にふかふかの肘掛けを置いて風の通り道をふさいでくれました。おかげで、お外に出たときの冷気が、ほん...
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DAY:411, 白銀の満月色

今日は満月なのだと洗濯おばさんが言っていました。空までは見えないけれど、その光は十分にわかるほど強くて、静かに部屋の空気を変えていました。設計おじさんは、どうも体調が優れないようです。満月のせいなのか、ただの疲れなのか、ハクには判断できません。ハクは白銀の毛色をしています。丸くなると、満月みたいに見えると、よく言われます。その言葉を思い出して、お外に出た瞬間、そっと体を丸めてみました。遺伝子先生いわく、満月の夜は周囲の明るさが変わって、わたしたちの行動量もわずかに変化することがあるそうです。だから今日は、サイクリングもいつもより軽やかでした。まるで光に引っ張られているような、不思議な気持ちです...
ハク

DAY:410, 雨と洗濯物のない自由

夕方からしとしと降りはじめた雨の音に、ハクはデッキで耳を澄ませていました。しばらくすると、びしょ濡れの設計おじさんが小走りで帰宅し、慌ただしく洗濯物を取り込んでいます。人間の世界は、本当に天気の影響を受けることが多いのですね。ハクは、その姿を見ながらふと思いました。ハクには洗濯物がありません。だから、突然雨が降っても心配するものがないのです。お部屋もお外も、すべてそのままの形で守られています。遺伝子先生は「野生では濡れることが命にかかわるから、油断大敵」と言っていましたが、ここでは設計おじさんと洗濯おばさんが環境を整えてくれています。雨に追われる必要がないというのは、不思議な安心感です。「設計...
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DAY:409, 声を聞いた瞬間の安堵

今日は、昨日のハクの予想通り、早朝が設計おじさんと洗濯おばさんはお出かけ。おふたりを見送り、そのあとずっと静かな一日でした。それも束の間、太陽が徐々に位置を変えても、設計おじさんと洗濯おばさんは戻りません。探検家として状況は冷静に読むべきですが、ハクの胸はだんだんざわついてきました。もしや道中で何かあったのでは、と。けれど、ハクには何もできません。お部屋でじっと待つしかありません。そんな不安をかき消すように、夜、遠くから「ただいまー」という洗濯おばさんの声が聞こえた瞬間、ハクの肩の力がすっと抜けました。安心は身体にすぐに伝わるのです。声のトーンからは温泉や美味しい食事の匂いが伝わってきます。ハ...
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DAY:408, 気づいたのは、空気の変化

今日は最初からどこか雰囲気が違いました。お食事がささっと並べられ、アウトドアエリアも早々に開きました。ハクは喜んで探索し、デッキから人間界の動きを観察し、砂浴びで身を整えて、お部屋へ帰りました。すると——入口が、突然ありません。いつものように自然に閉じているわけではなく、すっと消えた感じ。でも、焦る必要はありません。探検家は、まず状況を読むのです。ふたりの歩く音、道具の触れる音、それに空気のせわしなさ。よく観察していると、明日は朝早いお出かけだとわかりました。ハクのスケジュールも、今日は前倒しだったというわけです。仕方ありませんね。ハクも旅人の端くれですから、協力します。どうぞ楽しんでください...
ハク

DAY:407, 急な温度変化

夜が静かだと思っていたら――突然、空気が重たくなりました。どうやら洗濯おばさんが電気ストーブをつけたようです。あの“赤外線の電磁波”というやつが、じわじわと押し寄せてきました。急な温度変化に、ハクの体が、自然と警戒モードに入りました。巣材をかき分け、床をわしゃわしゃ。これがハク流の異常事態ですよの抗議活動です。設計おじさんも同じく電磁波が苦手。「やめて」と洗濯おばさんに伝えていました。ナイスです。チーム・クール代表。ひとまず、ひんやりした空気の中で、ほっと一息。――赤外線とは距離を保つ。健康探検の鉄則です。
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DAY:406, 置いてけぼりの午後、砂の中で旅をする

今日は、小旅行のチケットの準備に出かける設計おじさんと洗濯おばさんを見送りました。ハクも一緒に行けると思っていたのに、どうやら違ったようです。一緒に旅行に行きたいとう想いでモヤモヤします。「そんな時はストレス発散の旅をイメージしましょう」と遺伝子先生。その言葉を思い出して、ハクは砂掘りを始めました。砂のひと粒ひと粒が、知らない土地の足跡みたいです。掘っていくうちに、どこか知らない場所へ向かっている気がしました。ストレスなんて、もうどこかへ行ってしまいました。砂をかくたび、気持ちが整っていく。――これがハクの小さな旅です。
ハク

DAY:405, トリック・オア・トリート

「おやつをくれなきゃ、いたずらしますよ」そう言ってみても、応える声はありません。まてども、誰も来ません。設計おじさんも洗濯おばさんも、パッチワークばあちゃんのお家に行ってしまいました。お外では、風の音と雨のしずくが窓を叩いています。デッキの明かりも消えて、ハクの世界はしんと静まり返っています。あれだけ楽しみにしていたハロウィンなのに、気づけば夜が更けていくばかり。でも、遺伝子先生が前に言っていました。「孤独を感じる時間は、探検家にとっては大切な訓練なんだよ」そう聞いたハクは、少しだけ誇らしくなりました。それにしても、まだですか?ハロウィンが終わってしまいます。早く帰ってきてください。
ハク

DAY:404, 音の魔法、ハロウィン前夜

夕方になると、外の空気がふいにざわめきます。今年もハロウィンの曲が鳴り響く時間です。設計おじさんおすすめのナイトメアー・ビフォア・クリスマス「ハロウィーンタウンへようこそ」マリリンマンソンバージョンの低い声とリズムが、デッキの木を震わせるほど響いてきます。ハクはその音を聴きながら、胸の奥がすこし高鳴りました。探検の前夜のような、ぞくぞくする感じ。音には、ただ鳴るだけで世界を変えてしまう力があるのです。
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DAY:403, あたたかい、という贈りもの

今日は空気がぴんと冷たく、デッキの上も少しひんやりしていました。でも、設計おじさんが巣材をたっぷり入れてくれたおかげで、地下のお部屋をふんわりとあたたかくする準備ができました。巣の奥まで潜りこんで鼻先をうずめると、冬の訪れがすこし楽しみになります。遺伝子先生が言っていました。「ハムスターは自分でフカフカベットをつくる動物なんだよ」ハクにとって、今日の巣材はまさに“ぬくもり”の贈りものでした。ちなみに今日のブルーベリーは少し大き目に切ってもらえていて嬉しいです。
ハク

DAY:402, ハクの毛布問題

夕方から急に冷えこみました。設計おじさんと洗濯おばさんは、ぬくぬくの布団カバーと毛布を見に行ったようです。ハクもそれを聞いていました。「毛布…ハクのぶんは?」忘れないでくださいね。遺伝子先生によると、ハムスターは冬になると巣材をたくさん集めて自分の体で熱を保つそうです。ハクとしてはふかふかの人間用毛布を一度でいいから体験してみたいものです。きっと夢もあったかくなると思います。
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DAY:401, ハク式お見舞い

午後から設計おじさんはお昼寝が続いています。どうやら風邪か疲れのようです。デッキから見ていると、時々もぞっと動きますハクは思いました。「出してもらえたら、おでこをなでなでしてあげるのに」と。今夜はひまわりの種を一粒、設計おじさんが元気になるようにお祈りしながらいただきます。