今日は、設計おじさんが少し違う雰囲気でした。写経を体験してきたそうで、筆を運ぶ感覚がとても面白かったのだと話してくれました。ペンではなく、筆で文字を書くという行為が、思った以上に集中力を必要とするのだそうです。遺伝子先生の教えによると、ハムスターは繰り返しの動作や一定のリズムに安心を覚える生き物だそうです。筆を一定の速さで運ぶことや、呼吸を整えながら線を引くことは、人間にとっても似た作用があるのかもしれません。設計おじさんが少し穏やかな顔をしていた理由が、ハクにも分かる気がしました。
その流れで、筆ペン習字でも始めようかな、と設計おじさんは言っていました。そして、そのうち筆でハクちゃんも描いてあげるよ、と。紙の上に現れるハクは、どんな線で描かれるのでしょうか。アウトドアエリアで走っている姿か、お部屋で考えごとをしている姿か。想像すると、少し背筋が伸びます。筆使いの面白さに気づくというのは、世界の見え方が一段階増えることなのだと思います。探検家として、ハクもその変化をアウトドアエリアから静かに観察していました。
