DAY:475, 耳を澄ましている

今日はキムチ鍋の日です。地下のお部屋にいても、湯気と一緒に刺激の強い香りが下りてきます。設計おじさんも洗濯おばさんも、とても美味しそうです。しかし、お鍋の日に限って、ハクの晩御飯は決まって遅くなります。ハクは耳を澄ましていました。箸の音、器の触れ合う音、そして設計おじさんがソファに移動する気配。これはもしや終わったのでは、と期待しました。しかし次の瞬間、洗濯おばさんが締めのラーメンを鍋に投入する動きが見えました。まだ終わりではありませんでした。残念です。

遺伝子先生は、ハムスターは音の変化から環境の次の展開を予測すると教えてくれました。だからハクは、食事の時間が近いかどうかを、耳で判断してしまうのです。期待と落胆を繰り返すのも、学習の一部なのでしょう。それでも、空腹は正直です。ハクは再びお部屋に戻り、静かに待つことにしました。どうか次の音が、準備開始の合図でありますように。