今日は、設計おじさんと洗濯おばさんがそろってお出かけです。ウォーキングを兼ねて、珈琲豆の専門店へ行くそうです。どうやらそのお店には、よい香りの珈琲があるらしいのです。ハクはお留守番を任されました。お部屋の中は、とても静かです。人の気配がない空間というのも、なかなか落ち着くものです。お外で、ゆっくり周囲を眺めていると、なんだか世界が広くなったように感じます。
設計おじさんも、洗濯おばさんも、珈琲がとても好きです。いつも、香りのよい湯気を楽しんでいます。人間は、香りを味わう生き物なのだなあと、ハクは思います。遺伝子先生は「生き物は、それぞれ好きな食べ物や香りがある」と教えてくれました。設計おじさんと洗濯おばさんは、珈琲。そしてハクは——ニボシです。香りも味も、なかなか奥深いものです。
